もう3月も半ばになりましたね。
新年度の入学を控えて、お子さんの新生活に不安を募らせている親御さんも多いかと思います。
私も去年の今頃は、娘の小学校の入学準備に追われていました。
娘の小学校は、自宅から歩いて5分。
同じ幼稚園から一緒の子も多かったので、通学については特に心配していませんでした。
しかし、考えが甘かったです。
小学校に入学し、毎年必ず、学年に一人はいる「お母さんと離れられない子」
まさか、我が子がそうだったとは・・・!!
今でこそ笑って話せますが、当時は本当に悩みました。
この問題を解決するために、私がとった対応と、それによる娘の変化と成長の記録です。
段階をふんで、離れていく
娘の通学班は、一年生ひとりでした。しかも、娘以外、全員男子でした。
大きい男子慣れしていない娘は、そこからしてもうダメでした。
通学班の集合場所へ行っても、ドキドキして私の手を離しません。
入学してしばらくは仕方ないと思って、教室までついていってました。
ですが、GW過ぎてくる頃には「まだママと来てるんだ」的な空気になってきて、私の方が焦ってきてしまいました。
担任の先生に相談して、段階をふんで少しずつ離れられるようにしていきました。
まずは、教室で友達に連れていってもらう。次に、下駄箱に先生に迎えにきてもらう。
そして、校門で友達と待ち合わせて一緒に行ってもらう。
泣いたり離れられなかったりを繰り返しながら、先生と友達のダブルタッグのおかげで、何とか校門でバイバイまではできるようになりました。
やはり、不安でいっぱいの子どもに急にやれというのはハードルが高いので段階を踏むのはいい作戦だったと思います。
校長先生に相談する
これは、校長先生の人柄によるところも大きいのですが、娘の学校の校長先生は、女性の校長先生で、かなり熱心な先生でした。
登校時、校門で生徒に挨拶しているので、私と娘のすったもんだの経緯を心配し、声をかけてくれました。
担任の先生にも相談していたのですが、いまひとつ効果を得られていませんでした。
校長先生に相談してから、担任の先生も以前より対応してくれるようになりました。
(上からの圧力があったのでしょうか)
校長先生は、娘のことを心配してくれて教室の様子も見てくれました。
そして、会うたびに「教室では元気なので、問題ないですよ」と教えてくれました。
私がいつも不安そうにしているので、「お母さん、大丈夫ですよ!必ず行けるようになるので見守りましょう」と元気づけてくれました。
当時は、娘が一人で学校へ行けないままだったらどうしようと、追い詰められていたので、校長先生の励ましで泣きそうになりました。
ご褒美作戦で、自信をつける
何とか校門でバイバイできるようになったものの、すでに6月を過ぎていました。
そろそろ通学班のメンズたちと登校して欲しいけれど、どうしたものか・・・。
そこで、「ご褒美作戦」を決行しました。
賛否両論あるご褒美作戦ですが、私としてはとにかく一度通学班で行ってみて自信をつけてほしかった。娘は、もう行けるはずなのに勇気が出ないだけだと私は踏んでいました。
通学班で行けるようになったら、プリキュアのおもちゃを買ってあげると約束しました。娘は、がんばると約束しました。
そして、おもちゃ欲しさに、娘はママの同伴通学なしで、学校へ行きました。
私の予想通り、一度行けたらその後はすんなり行けるようになりました。
最終的に行けるようになったのが6月の中旬ぐらいでした。
自分自身で期限を設ける
1年生の6月、学校へママが同伴しないでも行けるようになり、私は安心していました。しかし、その後すぐ長すぎる夏休みが始まりました。
校長先生が「1年生は、夏休み明けに学校に行けなくなる子もいます」と言っていました。まさにその通り、またしても娘は行けなくなったのです・・・。
ちょうどその頃、父が亡くなったこともあり私自身も不安定で、娘がすんなり学校へ行けないことにイライラしてしまいました。
母親の気持ちが伝わっていたのか、余計離れられなくなり悪循環となりました。
そんな状態が続いていましたが、10月を過ぎた頃、このままじゃいけないと思い、再び「ご褒美作戦」を決行しました。ご褒美を多用するのは、どうかと思いましたが、きっかけが必要だったので仕方ないです。
そして、今回は娘自身に期限を設けさせました。
「10月〇日までに、自分だけで行く。行けたら、キックボードを買ってもらう」
自分で決めさせたのが良かったのか(ご褒美が欲しかったのか)すんなり行けるようになりました。
まとめ
最終的に2学期の10月中旬くらいから通学班で行けるようになりました。
その後は、同伴通学することはなくなりました。今は、通学班でメンズたちと登校して、校門で友達と待ち合わせて教室に行っています。
親としては「他の子は普通にできることなのに、なんでウチだけ・・・」とガックリする気持ちと、焦る気持ちで、落ち込むこともあります。
ですが、親の焦りはそのまま子どもに伝わるので(実際そうでした)「行けるようになるまでとことん付き合うよ」ぐらいの感覚でいると、子どもは安心して、意外とすんなり行けるようになるかもしれないです。
そして、一番力になってくれたのが「友達」の存在です。
娘はクラスで一番仲良しの友達と、毎日校門で待ち合わせていたので、その存在に大きく助けられました。また、クラスの他の友達も娘の手を引っ張ってくれたので、娘も学校が楽しくなり「行きたい」と思えるようになりました。
一年生になり、半年ぐらいはこんな感じで落ち着かない日々でした。
でも、この「お母さんと離れられない子」になったおかげで、学校で有名人?となり、校長先生をはじめ、他の学年の先生、用務員さんまで、娘のことを覚えてもらえたので良かったです。
娘もこの1年で大きく成長しました。
子どもは、日々成長しています。
校長先生の言った通り、「見守る」ことが親の役目だと思った出来事でした。